
ニュースリリース
沖縄公庫、レキオ・パワー・テクノロジー(株)に対し、1億2,000万円の出資を実行 ~簡易超音波画像診断装置及び診断支援クラウドサービスの展開を支援~
平成29年9月15日
沖縄振興開発金融公庫
沖縄振興開発金融公庫(理事長:川上 好久)は、平成29年8月25日にレキオ・パワー・テクノロジー(株)(本社所在地:那覇市、代表取締役:河村哲、以下「当社」)に対し、1億2,000万円の出資を実行しました。

当社は、「日本が誇るアナログ技術の事業化」を目的として、平成23年11月に那覇市にて設立されました。
平成26年に、発展途上国における超音波画像診断装置(エコー)のニーズを把握し、「ジェネリック医療機器」として今次出資対象となる簡易超音波画像診断装置のプローブ部分(※)を開発し、平成27年からはJICA事業を活用しながら販売を開始しています。
【新事業の概要】
当社プローブは、USB接続でノートパソコンやタブレットに接続して駆動し、相応の解像度と必要最小限のシンプルな機能に絞り込んだことから、軽量・ポータブル、外部電源不要、メンテナンス不要(壊れたら交換)、操作が簡単で安価な価格を実現しています。また、診断画像データを蓄積することで、今後は発展途上国の医療従事者を対象とした診断支援クラウドサービスに発展させることを計画しています。
当社は、発展途上国に加えて国内外の医学生教育用および畜産やペット病院用等として、これまで高額な超音波画像診断装置では行き届かなかった非保険診療市場へ営業を展開しています。当社事業により、発展途上国の妊産婦等医療水準の向上が期待される他、診断支援クラウドサービスにより日本で培われた高度なエコー診断技術の承継と世界への普及が期待されます。


【本事業における出資の意義】
今回の増資資金は、事業拡大に伴う新規雇用や、新製品開発費用等に充てるものです。また、当社の資金繰りの円滑化が図られるとともに財務基盤も強化されます。
今回の増資では、(株)リバネスや(株)沖縄海邦銀行、沖縄ツーリストグループ、(株)エス・オー・ダブリュー、(一社)大阪エンジェルズ・フォーラム(永山 克彦、岸本 光正、田中 太郎、近藤 徹、塚本 喜左衛門)等多数の方が当社事業を評価し、出資しています。
公庫においては以下の点を評価し、今回出資を実行致しました。
① 発展途上国における妊産婦等医療水準の向上に資すること
② 収集した診断画像をデータベース化することにより、将来的には国内の医療技術や予防医療の向上に資すること
③ クラウドデータを県内データセンターで管理することで県内IT産業の活性化に資すること
<出資先の概要>
(1) 企 業 名 | レキオ・パワー・テクノロジー株式会社 | |
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(2) 所 在 地 | 沖縄県那覇市西1-20-13 | |
(3) 業 種 | 医療用機械器具卸売業 | |
(4) 設 立 | 平成23年11月 | |
(5) 資 本 | 増 資 前 |
資本金 1,550万円 資本準備金 1,080万円 自己株処分差額 1,178万円 |
増 資 後 |
資本金 7,719万円 資本準備金 7,249万円 自己株処分差額 12,256万円 |
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(6) 代 表 者 | 代表取締役 河村 哲 | |
(7) 従 業 員 数 | 4 名 |
<新事業創出促進出資制度の概要>
(1) 出資対象者 | 沖縄において ・新たに事業を開始しようとする方 ・事業を開始した日以後5年を経過していない方 ・新たな事業分野の開拓を行う方 |
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(2) 出資限度額 | 新事業に必要な資本の額の50%以内 | |||
(3) 出 資 実 績 | 平成14年度より開始された新事業創出促進出資の実績(累計) 62件、25億5,809万円(平成29年8月25日現在) 平成29年度実績 ・(株)Payke :1億1,000万円 |
▷記者発表の様子

【問い合わせ先】
新 事 業 育 成 出 資 室 関 Tel 098(941)1908
企画調査部 業務企画課 比 嘉 Tel 098(941)1740
最終更新日:2017年09月15日