
ニュースリリース
沖縄公庫、琉球インタラクティブ(株)に対し、リーディング産業支援出資を実行 ~他産業との連携・融合による新たなビジネスの創出を支援~
平成29年10月17日
沖縄振興開発金融公庫
沖縄振興開発金融公庫(理事長:川上 好久)は、9月27日に琉球インタラクティブ(株)(本社所在地:宜野湾市、代表取締役:臼井 隆秀、以下「当社」)に対し5,000万円の出資を実行しました。
【当社の概要】
当社は、平成21年2月設立のインターネット企業で、県内外の大手企業や広告代理店からウェブ制作業務やデジタルプロモーション企画の受託、求職支援ウェブサイトの運営等、幅広いデジタル関連領域でインターネットサービス事業を展開しています。また、この間、臼井社長のマーケティング・インターネット事業での経験を生かし、平成21年5月にECサイト「沖縄特産品本舗」を立ち上げ県内最大級の事業に発展させた実績があるほか、平成23年には県内IT人材育成を目的に「琉球ウェブカレッジ」を開校し、この実績を基に平成27年には琉球大学産官学連携推進機構と共同で県内学生向け企業人材育成推進プログラム「琉球スタートアップチャレンジ」を立ち上げるなど、県内の人材育成事業にも貢献しています。
【事業の状況及び今後の展開】
当社は、今後のIT技術(AI、IoT)の進展を見据え、他産業との連携により新たなビジネスモデルを創出(IT×求人マッチング、IT×ヘルスケア)し、より付加価値の高いIT事業領域への転換に取り組んでいます。
その一例として、様々な雇用問題の解決を図るべく、テレビやフリーペーパーと連携し、企業の魅力を発信するメディアミックスの運営を開始するとともに、当社が運営する求職支援ウェブサイト「ジョブアンテナ」には求職者が企業を判断する際の判断材料となる検索条件(※)を増やし、きめ細かな検索を可能としました。当社は、同サイトにおいて、求職者の性格や志向などの適性を診断して企業を紹介する人工知能(AI)のプロトタイプを作成し、より最適なマッチングが行えるよう更なる開発を進めているところです。
(※例えば、給与や労働時間等の就労条件以外に、従業員の平均年齢や女性比率、資格取得支援制度の有無、海外出張・勤務の有無等)
また、平成27年度より琉球大学等の共同研究体をはじめ、外部研究者や医師などとともに、排泄物に特殊なセンサーを当てて、血液成分(ヘモグロビン)をはじめ内部に含まれている成分を計測する技術及び機器の開発に取り組んでいます。計測されたデータは個人のスマートフォンを通じてクラウドで解析され、異常があればスマートフォンに通知されるスキームとなっており、現在は試作品が完成しており、事業化に向けた検証と機器の小型化等への取り組みが進められています。
【本事業における出資の意義】
当社の取組みは、「沖縄21世紀ビジョン基本計画」がIT企業の高度化・多様化の方向性として掲げる「下請け受注型ビジネスモデルから付加価値の高い提案型ビジネスモデルへの転換、他産業との連携による新たなサービスの創出」に合致するものです。
今回の出資は、このような政策意義を評価して支援を行うものであり、増資により財務基盤強化を図ることで、企業信用力の向上及び資金繰りの安定化が図られ、当社の事業拡大に向けた高度人材の採用や民間投融資の誘導が期待されます。
当公庫は、成長を目指す企業が必要とする様々な資金ニーズに対して、最適な金融支援を実施することにより、沖縄振興策を積極的・戦略的に推進して参ります。
<リーディング産業支援出資の概要>
出 資 の 基 準 | ・ 沖縄における産業の振興開発に寄与する事業であって、沖縄の産業の振興開発上特に必要な ものであること (原則として、当公庫の行う出資の額と合わせて、資本の額1億円以上のもの) |
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出 資 対 象 | ・ 観光リゾート産業 ・ 情報通信関連事業 ・ 国際物流機能臨空・臨港型産業 ・ 沖縄の優位性(※)を生かした次世代産業 (※) 文化、スポーツ、長寿・健康、自然環境、科学技術、亜熱帯性資源など ・ 産業の発展に必要な人流・物流を支える産業 |
出 資 限 度 額 | ・ 資本の額の5割以内 |
▷記者発表の様子

【お問い合わせ先】
融資第一部産業開発出資班 宮里 ℡ 098(941)1778
企画調査部業務企画課 比嘉 ℡ 098(941)1740
・沖縄公庫、琉球インタラクティブ(株)に対し、リーディング産業支援出資を実行 ~他産業との連携・融合による新たなビジネスの創出を支援~
※地元紙掲載記事
最終更新日:2017年10月17日