
ニュースリリース
沖縄公庫、農業生産法人(株)みやぎ米穀に「自社米」の生産加工設備等の融資を実行 ~自社ブランド米の栽培から流通までの6次産業化を支援~
令和元年6月14日
沖縄振興開発金融公庫
沖縄振興開発金融公庫
沖縄振興開発金融公庫八重山支店(支店長:比嘉努)は、農業生産法人株式会社みやぎ米穀(本社:石垣市登野城、代表取締役:宮城翔伍、平成27年11月設立、以下「当社」)に対し、農林漁業資金(青年等就農資金)を適用し、融資を実行しました。
【当社事業の概要】
当社は、米卸売業を営むみやぎ米屋株式会社(本社:石垣市登野城、代表取締役:宮城隆)のグループ企業として、自社ブランド米の栽培から加工までの過程を担うために設立された農業生産法人です。現在、当社が栽培している米の作付面積は年間約28haと沖縄県内で最大規模となっており、GPSやスマホ等を活用した圃場管理や作業進捗管理を行うなど、営農IoTシステムを駆使した米作を行っています。
【今次融資による効果】
当公庫は、米乾燥調製設備の取得に係る設備資金及び米作栽培に必要な運転資金を実行し、グループの6次産業化を支援しました。これまでは、収穫した米の「乾燥→もみすり→玄米の選別」までの過程を外部へ委託していましたが、今回の設備取得により、これらの過程が内製化されました。田植えから米の加工販売までの全ての過程をグループ内で完結した自社ブランド米として販売することでグループの経営基盤強化が図られ、県産米の一大産地である地元八重山において栽培された高品質で安心安全な「島のご飯」を届けることができます。
【今後の展開】
農家の高齢化や後継者不足により、休耕地が増えている中、当社に対し農地の借り上げ要請もあることから、今後はさらに作付面積を増やし、ドローンやAI等「IT農業」の先進事例の更なる活用を検討するなど、より効率的な米作の6次産業化に取り組んでいく予定としています。
当支店では、今後とも顧客の多様なニーズに対応した融資制度を活用し、関係機関とも連携を図りつつ、6次産業化の取組を積極的にサポートすることで、八重山圏域の産業振興に引き続き貢献して参ります。
【青年等就農資金の特徴】
認定新規就農者が利用する経営開始のための長期資金で、農業生産のための施設や機械の取得のほか、家畜の購入費・育成費、借地料の一括払いなどに利用することができます。
<青年等就農資金の概要>
ご利用 いただける方 |
新たに農業経営を営もうとする青年等であって、市町村から青年等就農計画の認定を受けた認定新規就農者など |
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資金の使いみち | 市町村に認定された青年等就農計画に基づいて行う次に掲げる事業に必要な資金。 (1)農地等の改良や造成 (2)農業経営のための施設や機械の取得 (3)農産物の加工処理・流通販売のための施設、観光農業施設等の取得 (4)創立費又は開業費その他の繰延資産の取得 (5)家畜の購入・育成費、果樹等の新改植費・育成費、農地等の賃借料、 機械・施設のリース料、農薬費等、その他青年等就農計画期間中に 必要となる初期的経営費など |
融資限度額 | 3,700万円(特認1億円) |
借入期間 | 12年以内(うち据置期間5年以内) |
〔問合せ先〕
八重山支店業務課 (担当:宮國) Tel 098(082)2701
業務統括部業務企画課(担当:宮城) Tel 098(941)1740
最終更新日:2019年06月14日