
ニュースリリース
沖縄公庫、株式会社シンク・ネイチャーに対し、 沖縄セルラー電話株式会社と協調して出資を実行 ~生物多様性に関するビッグデータを活用し、ヒトと自然が共生するネイチャーエコノミーへ変革する~
沖縄振興開発金融公庫
沖縄振興開発金融公庫(理事長:新垣尚之)は、株式会社シンク・ネイチャー(本社所在地:那覇市、代表取締役 CEO:久保田康裕、取締役社長:舛田陽介、以下「当社」)に対し、沖縄セルラー電話株式会社(本社所在地:那覇市、代表取締役:宮倉康彰)と協調して、出資を実行しました。
【当社事業の概要】
当社は、令和元年8月に、琉球大学理学部の久保田康裕教授が、生物多様性に関する研究で得た技術・知見を社会実装させるべく設立された、琉球大学発のスタートアップです。
インターネットや実地調査によるものだけではなく、独自に開発したデータ抽出技術を駆使して、古い文献や紙ベースでしか残存していない生物多様性に関するデータを整備・蓄積し、世界の陸・海を網羅した野生生物の時空間分布や種の遺伝子・進化生態特性、気候・地理環境を網羅した世界トップクラスのビッグデータを構築しています。 また、AI等の最先端技術を用いた独自の予測やシナリオ分析技術も有しており、それらを活用して、「TN LEAD」 や「TN GAIN」などのコンサルティングサービスにより、企業活動における生物多様性対応に関する支援を行っております。
【サービスの特徴】
当社が提供する主力サービスである「TN LEAD」と「TN GAIN」は以下の通りです。
①TN LEAD:企業がTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)に準じた環境情報開示を行うため、事業活動 の自然へのインパクトを定量的に評価・分析できるサービスです。TNFDが推奨する評価手順である「LEAP」の考え方に準拠して開発されており、国内だけでなく、グローバルな事業拠点の評価が可能 です。
②TN GAIN:ネイチャーポジティブ(自然再興)へ向けた実効性のある活動が企業に求められている中、各企業独 自の取り組みによるネイチャーポジティブ効果を評価・分析し、企業の自然に対する貢献度を客観的 な指標で見える化し、企業のブランディング向上を支援しています。
【本事業における出資の意義】
今回の資金調達は、Webサービス開始を企図したシステム開発やより高度なデータ分析を実現するための研究開発及び高度人材採用、新拠点設置に活用されるものであり、当社の成長発展に資するものです。
沖縄公庫は、当社事業につきまして、沖縄の地域経済に資する新たな環境ビジネスの創出や雇用創出が期待できるものであり、また、生物多様性のホットスポットである沖縄から、生物多様性の保全・再生に努め、グローバル展開を視野に、生物多様性ビジネスにおいて、リードを取る可能性を秘めていると評価しています。
<新事業創出促進出資制度の概要>
(1)出資対象者 | 沖縄において ・新たな事業を行う方 ・新たな事業分野の開拓を行う方 |
(2)出資限度額 | 新事業に必要な資本の額の50%以内 |
(3)出 資 実 績 | 平成14年度より開始された新事業創出促進出資の実績(累計) 83件、36億円(令和6年3月31日現在) |
【お問い合せ先】
融資第一部 産業振興出資室 浦﨑 ℡ 098(941)1775
業務統括部 業務企画課 當山 ℡ 098(941)1740




本件に該当するSDGs
沖縄公庫、株式会社シンク・ネイチャーに対し、 沖縄セルラー電話株式会社と協調して出資を実行 ~生物多様性に関するビッグデータを活用し、ヒトと自然が共生するネイチャーエコノミーへ変革する~
最終更新日:2024年07月02日